認知症予防あるある体験談

認知症の親の介護を13年間経験していました!

*

認知症で車を運転する祖父、私達家族が10年介護をした事を振り返ってみて気づいた事

      2016/01/05

《注目》1ヶ月間匂いを嗅いで認知症の母の暴言や暴力が改善したアロマはコチラ

dementiasupportわたしは現在31歳で、主人と娘の3人暮らしですが、結婚する前の数年間は実家で生活していました。実家には祖父母も一緒に住んでいたのですが、祖父が認知症となりました。認知症の祖父を抱えての介護生活は本当に大変なものでした。現在祖父はすでに他界していますが、もう二度と会えないと思うと、あんなに大変で早く終わってほしいと願っていた生活もどこか懐かしくなり、また会いたいなと思うことがあります。

そんな祖父の認知症について、少し書きたいと思います。

頭から血が流れていても気づかない祖父、初めて知ったアルツハイマー型認知症

祖父は典型的なアルツハイマー型の認知症でした。アルツハイマーと言えば、みなさんもご存じかと思いますが、ついさっき起きたことも忘れてしまうというのがこのタイプの認知症の主な症状です。さっき食べたもの、さっきまで自分がしていたことについて、本当に何も覚えていないのです。

しかし、長期記憶はびっくりするほどしっかりしていて、まだ言葉が話せて会話ができた頃は、よく昔の思い出話をしてくれていました。一度、思い出話を聞きながら、祖父の襟もとが血で真っ赤になっていたのに気づいたことがありました。よく見ると頭から出血していて、血が滴り落ちているではありませんか!

わたしはびっくりして、「おじいちゃん!頭から血が出てる!どこでぶつけたの?いつやったの?」そう、まくしたてるように聞きましたが、本人は全く覚えていませんでした。

血はその後止まり、大事には至りませんでしたが、あれだけ血が出ていたら絶対痛いだろうに、どんなに痛い思いをしても、数分後には忘れてしまう、本人自身「血が出ていて痛いけど、どうしてこんなことになっているのかなのかさっぱり分からない」そう思っているのがアルツハイマー型の認知症です。その時わたしは初めてアルツハイマー型認知症というのはこういうものなんだと、本当の意味で理解し、納得した気がします。

アルツハイマー型認知症の母を見ていつか自分もと不安に、最近は予防対策を開始

認知症で車を運転する祖父に恐怖する毎日

祖父は、穏やかな性格だったので、認知症の周辺症状でよくある「妄想」などは全くありませんでした。時計や靴下をどこに置いたか忘れても、決して「誰かが盗った!」と騒ぐことはなく、家族の誰かにどこにあるかを聞いてまわっていました。何度言っても聞いてくる祖父に対して、「もういい加減にしてよ!」と思ったことはありましたが、今思えば、被害妄想で「おまえが盗ったんだろ!」「警察に電話しろ!」などと騒がれることに比べたら、祖父の行動は本当にかわいいものだったんだなと思います。

そんな祖父の介護生活で一番苦労したことは、車に乗ることをやめさせることでした。もともと車に関する仕事に就いていた祖父は車に乗るのが大好きでした。しかし、認知症になってからというもの、運転しながら迷子になったり、よそ様の車に追突してそのまま走り去ってしまったりと、トラブルが続きました。

事故を起こしてからでは遅い!と、家族は必死に祖父を説得しましたが、アルツハイマー型認知症の祖父は、言われたことを数分後には忘れてしまいます。「危ないから車には乗ってはいけない!」そう何度も何度も説得しましたが、全く意味がありませんでした。結局、車のキーをとりあげても、免許証をとりあげでも、庭に車がある限り、何がなんでも乗ろうとしたため、まだまだ乗ることのできた車でしたが、廃車にするほかありませんでした。

「もう車はない、ないから乗れないんだ」そのように理解してもらうのには何ヶ月もかかりました。最後は、理解したというより、車に乗っていたことさえ忘れてしまったという感じでした。

大好きなたばこも、大好きな車も、大好きなお酒も、大好きな銭湯通いも、認知症が進んだ祖父は、自分が「大好きだった」ということ自体をすっかり忘れてしまったようでした。自分から何かを欲しがることや何かをしようとすることは少なくなり、徘徊の心配もなくなった頃には、言葉が出てこなくなりました。

そして、挨拶をしてもなかなか視線が合わなくなり、一日ぼーっとしていることが多くなり、最後は生きるために「食べる」ということ、つまり食べ物を口に入れられたら「咀嚼して飲み込む」ということも忘れてしまいました。人間というのは、最後は本当にここまで忘れてしまうんだということを祖父を通して教えてもらった気がします。

祖父が認知症になり徘徊を始め施設に入所、心残りは認証の予防ができなかった事

認知症の祖父を介護した10年間を振り返ると・・・

本当に穏やかな祖父だったので、認知症になってからも、声を荒げたり、暴れたりということはありませんでしたが、祖父が認知症になってから旅立っていくまでの10年の間、家族は必死に介護をしていました。デイサービスを利用したり、どうしてもの時だけショートステイを頼んだりと、福祉の手を借りながら頑張っていましたが、今振り返ると、この10年の間は、家族で旅行に行くことはおろか、ちょっとそこまで外食へ…、ということすらありませんでした。

わたしは両親が介護をしているのを手伝う立場で、自分自身が苦労したことはありませんでしたが、それでも苦労している家族を見ていて、やるせない気持ちになったことはたくさんありました。介護はきれいごとだけではやっていけません。

介護している家族どうしで口論になること、大喧嘩になること、ののしり合いになること…、幾度となくありました。その度に、自分の中から湧き出てくる汚い思い、醜い感情と向き合い、闘わなければなりません。身内であればこそ、そういう感情を持ってしまうことは仕方のないことだと思います。それでも、いつもニコニコ、「ありがとう、ありがとう」が口癖だった祖父のおかげで、わたしも含め、介護している家族はだいぶ救われていた気がします。

最後は風邪をこじらせて、そのまま逝ってしまった祖父。今でも元気だった頃の姿で夢に会いにきてくれたりします。当時は本当に大変でしたが、今となっては本当にいい思い出です。

認知症がある要支援1の母が入院!認知症の症状が進行するのを少しでも遅らせるための3つの工夫

認知症になっても感謝の気持ちを忘れずにいたい

認知症は誰もがなる可能性のある病気です。普段から趣味をもったり、体を動かしたり、自分の頭を使って行動したりと予防できることはたくさんあると思いますが、なってしまえば、みんな誰かのお世話にならなければなりません。それが嫌で、今からそうならないよう頑張るのもいいかもしれませんが、一番大切なのは、そうなってしまった時に、どれだけ笑顔でいられるか、どれだけ感謝の気持ちを忘れずにいられるかだとわたしは思います。

認知症になれば、何もかも忘れていきます。もちろん「笑顔でいなければならない、感謝の気持ちを伝えなければならない」ということも、いつかは忘れてしまうでしょう。しかし、認知症になる前から笑顔と感謝を忘れず生活していた人は、認知症になってからも、それらが全身からにじみ出てくると思うのです。

そして、その笑顔と感謝に介護する側は助けられるのです。例え認知症が進行して、表情を作ることがなくなり、言葉も出なくなってしまったとしても、その人の笑顔とありがとうの一言を思い出すだけで少し優しい気持ちになれるのです。

人間誰しも、生まれた時と死ぬ時だけは、誰かに迷惑をかけていくんです。それでいいんですよね。その時のためにも、普段から「笑顔」と「ありがとう」は忘れずにいたいものです。

01

実際に認知症の母に効果のあったアロマの詳細を見る


 - 体験談

  関連記事

dementiasupport
アルツハイマー型認知症の母を見ていつか自分もと不安に、最近は予防対策を開始

42歳、自営業の男性です。母が認知症になりました。アルツハイマー型認知症という診 …

dementiasupport
認知症介護体験談!56歳父のケース!今は亡くなりました

太郎(仮名)56歳、認知症の方:父親、現在の状況:亡くなりました。 実家の父が認 …

dementiasupport
大好きだった父が若年性アルツハイマーから認知症に・・・

32歳、既婚で子どもいません。パートをしています。私の父は59歳に早期退職して6 …

dementiasupport1
認知症介護体験談!在宅訪問介護の患者さんのケース

山田直美(仮名)39歳、認知症の方:在宅訪問介護の患者さん 昼夜が逆転、幻覚・幻 …

dementiasupport
認知症だと気付いたのは陰口や泥棒といった妄想からだった!現在は施設に入所中

48歳会社員です。実の母が、認知症になりました。様子がおかしいと思ったのは、父の …

dementiasupport
認知症の祖母の「怒」が日に日に強くなる。進行を抑える薬を処方して貰うも効果は薄い

私は35歳独身で両親、祖母と同居しています。自宅は理容業を営んでおり、両親と私の …

hiro
認知症介護体験談!転倒されたことで施設の入居中

ひろ(仮名)40歳、認知症の方:祖母、現在の状況:病院に入院中 80歳で認知症の …

sunshine
仲の良かった52歳のおじさんが認知症で私の事を覚えていない原因は日の光を浴びなかったから?

40歳、自営で釣具屋を営んでいます。名古屋に住む母の弟、私と仲の良かったおじさん …

kaigo800
防げなかった認知症!認知症になった祖母は現在老人ホームに入所中

私は30歳の保育士です。私が大学に通っているとき、私の祖母が認知症になりました。 …

institution
祖父が認知症になり徘徊を始め施設に入所、心残りは認証の予防ができなかった事

私は40歳で会社員です。認知症となったのは、私の祖父の話です。その祖父は、自宅で …