認知症予防あるある体験談

認知症の親の介護を13年間経験していました!

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認知症の進行を遅らせる治療薬の効果は?副作用にはどのようなものがあるのか?

      2016/01/05

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認知症には、根本的な治療薬はまだありません。ただし、進行を遅らせる薬は開発され、国の承認を受けた薬剤が、現在、治療に使用されています。

現在、日本で使われている抗認知症薬は4種類。ドネペジル塩酸塩、リバスチグミン、ガランタミン、メマンチン塩酸塩。それぞれの効果や副作用等をご紹介します。

数多くのジェネリックが開発されているドネペジル塩酸塩

日本で最初に発売された抗認知症薬が、ドネペジル塩酸塩。商品名、アリセプト。発売されたのが1999年11月なので、現在では、販売特許が切れて、数多くの後発品が発売され、価格も安く入手できるようになっています。

ドネペジル塩酸塩は、アセチルコリン分解酵素阻害薬です。アセチルコリンは、記憶に関連する神経伝達物質で、アセチルコリンを脳内に留めておくことで記憶力を保つ効果を期待するのが、アセチルコリン分解酵素阻害薬です。

アルツハイマー型認知症を発症すると、アセチルコリンの量が少なくなる上に、アセチルコリンを分解しようとする酵素が働き、アセチルコリンの働きが抑えられてしまうことが知られています。ドネペジル塩酸塩は、アセチルコリン分解酵素の働きを抑える作用があります。

ドネペジル塩酸塩には、主に2つの効果があることが報告されています。最大の効果は、アルツハイマー型認知症の進行を抑制することです。約9ヶ月から12ヶ月の進行抑制が期待できるとされています。臨床に携わる医師からは、患者によっては、もう少し長い期間進行が抑えられるケースもあるようだと言われています。

もう1つの効果は、認知症の周辺症状の中でも、介護を非常に難しくする困った行動、例えば、興奮して他人に危害を加えようとしたり、破壊行為を行なったり、大声を出したりといった行為が減少することです。

こちらの効果は、ドネペジル塩酸塩を6ヶ月以上服用した場合に認められるとされています。ドネペジル塩酸塩が開発される前は、このような困った行為に対しては、鎮静剤が投与されてきましたが、ドネペジル塩酸塩が行動障害に効果を発揮することが報告されてから、鎮静剤の投与が少なくなるメリットが強調されるようになりました。

ドネペジル塩酸塩に関する近年の注目される報告としては、2011年のフランスの調査があげられます。ドネペジル塩酸塩を1年間服用したところ、記憶を司る海馬の萎縮が45%抑えられたそうです。

また、イギリスの研究機関は、ドネペジル塩酸塩を早期に服用しだすと、その後の医療費が軽減されると発表しています。

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認知症の薬の副作用で多いのは胃腸障害、そして過活動も…

アルツハイマー型認知症の進行を最長で1年近く遅らせるドネペジル塩酸塩。主な副作用は胃腸障害です。

軟便、下痢、吐き気、嘔吐、食欲不振などです。特に下痢を来たす人が多いと言われています。軟便程度なら服薬に支障はありませんが、水様便になると服用は中止すべきとされています。嘔吐や食欲不振が現れた時にも、服用継続が難しくなります。

もう1つの問題をはらむ現象が、活動が活発になりすぎるということです。特にドネペジル塩酸塩服用直後に見られる症状です。

こちらに関しては、家族の評価が二分します。抑うつ状態のように活動が低下し、会話も少なくなっていた患者が、ドネペジル塩酸塩を服用しだしてからよくしゃべるようになり、歩き回ったりするようになるため、「元気を取り戻した!」とプラス評価を下す家族もいます。

一方、「落ち着かなくなった」「目が離せない」「世話が大変になった」「怒りっぽくなった」「人柄が変わってしまった」とマイナス評価を下す家族もいます。医師のプログを見ると、どちらかというと、マイナス評価を下す家族の方が多いようです。

ドネペジル塩酸塩の作用によって、脳内でアセチルコリンが働くようになり、神経細胞が刺激された結果です。多くのケースでは、落ち着かない様子は、服用開始の数日後から2週間後くらいまでに目立つようです。そのため、ドネペジル塩酸塩の服用を続けるか、中止するかは、介護する家族も交えて話し合うのが普通です。

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ADLも多少改善するリバスチグミン

日本では2011年4月に承認されたリバスチグミン。そのため、新薬と考え、「アリセプトよりもよく効くのだろう」と期待する人も少なくないようです。

しかし、リバスチグミンが抗認知症薬として発売されたのは、けっして最近のことではありません。

リバスチグミンが「イクセロン」という商品名で発売され始めたのは、1997年7月。欧米を始め約80カ国以上で発売されていました。ドネペジル塩酸塩よりも際立った治療成績が得られないとして、日本では長らく承認が見送られてきました。

リバスチグミンもアセチルコリン分解酵素阻害薬の一種ですが、ブチルコリンというコリン系の物質を分解する酵素の働きも同時に抑制する点が、ドネペジル塩酸塩との違いです。ブチルコリン分解酵素の働きも抑制することで、アセチルコリンを増加させることが確認されています。

そのため、認知症の進行を遅らせるだけでなく、ADLが多少改善されることも報告されています。外国の臨床試験では、特に入浴や書字などの行為で有意な改善が見られたとされています。他にも、買い物をしたり、最近の出来事を話すようになったりすることも、報告されています。

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胃腸障害の他に循環器系の副作用もあるため、貼り薬として利用

脳内のアセチルコリンを増加させるリバスチグミン。アセチルコリンが増加することで、悪心や嘔吐などの胃腸障害が現れることが問題とされています。

また、重篤な副作用として、循環器系に問題が生じることもあるとされています。

このような副作用を抑えつつ、リバスチグミンの効果を発揮するようにと工夫されたのが、貼り薬としての使用です。錠剤は、服用してからしばらくは血中濃度が上昇し、やがて下降します。そのような血中濃度の変化が見られないのが貼り薬です。常に一定の濃度を保つことができれば、副作用の発現は少ないとされています。

現在、リバスチグミンは、貼り薬として使用されています。それがイクセロンパッチであり、リバスタッチです。イクセロンパッチはノバルティスファーマーの発売、リバスタッチは小野製薬の発売。発売元が異なるため、商品名は異なりますが、同じくリバスチグミンです。

貼り薬なので、のみ込む力が弱い人でも利用できるというメリットがあります。ただし、同じところに貼り続けるとかぶれてしまいます。どこに貼っても効果は同じとされているため、貼る場所を変えることが望ましいと言えます。

認知症薬アリセプトの副作用や効果は?

介護時間は短縮されるが、効果が消えるのも早いガランタミン

ドネペジル塩酸塩、リバスチグミン同様、アセチルコリン分解酵素阻害薬にガランタミンがあります。商品名はレミニール。1951年に作られ、当初は、神経運動障害の治療薬として使われてきました。2000年に抗認知症薬として欧州で承認され、2010年には海外73カ国で発売。日本では2011年1月に承認されました。

認知症の進行を遅らせる他、暴力や徘徊などの周辺症状を抑えることが確認されています。

ガランタミンの臨床治験では、介護に要する時間が1日あたり61分、見守りに要する時間が1日あたり82分短縮されたとのデータが得られています。ただし、薬を飲んでから効果がなくなるまでの時間は、約7時間とされています。

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アセチルコリン分解酵素阻害薬との併用で効果が一層促進されるメマンチン塩酸塩

アセチルコリン分解酵素阻害薬以外で、現在、抗認知症薬として使用されているのが、メマンチン塩酸塩。商品名、メマリー。1999年には開発が進められ、2002年には欧州で、2003年にはアメリカで承認されました。2010年9月には世界70カ国で発売。日本で承認されたのは、2011年1月です。

メマンチン塩酸塩は、記憶や学習の働きに関与するグルタミン酸の濃度と深く関係します。グルタミン酸が神経細胞のニューロンという部分で高濃度になると、レセプターの働きが活発になって、外に存在するカルシウムが大量に神経細胞内に入り込んでしまい、神経細胞が死滅します。

カルシウムイオンの流入を抑えるためにレセプターを塞ぐのが、メマンチン塩酸塩です。メマンチン塩酸塩は、神経細胞が壊れていくのを防ぎ、記憶や学習機能の低下を抑えます。

メマンチン塩酸塩が、認知機能障害の進行を抑制するのは、ほぼ6ヶ月。徘徊や不適切な行動を抑制し、ADLも多少改善するとされています。そのような作用は、アセチルコリン分解酵素阻害薬との併用で、より促進されるとも言われています。

メマンチン塩酸塩にも、胃腸症状が現れますが、最も多い副作用はめまいです。足元がふわふわするような感じのめまいで、高齢者にとっては転倒につながりやすいので、注意が必要です。

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