認知症予防あるある体験談

認知症の親の介護を13年間経験していました!

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家族が認知症と診断されて1年!良い接し方や悪い接し方とは?

      2016/01/05

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dementiasupport以前の父母とは違う…。そんな違和感から物忘れ外来に連れて行ったところ、認知症と診断された親。抗認知症薬のお陰で、あまり症状が進行せずに済んでいたものの、最近、ついに症状が進行し始めてしまった…。

診断を受けて1年というのは、そうした失望を味わう頃でしょう。家族が認知症という病気を患っているということを、日常のさまざまな場面で再確認させられる時期でもあります。

認知症の症状が進行しだした時にぶつかる「困った」場面で、家族がどのように接したら良いのかをまとめてみました。

認知症の家族から「ご飯をまだ食べていない」と要求されたら

自分で身だしなみを整えられる段階から生じる「困った」の1つが、「まだご飯を食べていない」という要求です。実際には、もちろん食事をしています。なぜか、食後、それほど時間が経っていない時間帯に訴えは多いようです。そのため、家族は、つい「今、食べましたよ」と答えてしまいます。

間髪を入れず、「まだ食べていない!」という答えが返ってくるのが普通。他の時には反応がゆっくりとしている人でも、「まだ食べていない!」という答えの素早さには、家族を驚かせるものがあります。そのため、家族も「食べたじゃないですか!」とヒートアップしがちです。挙げ句の果て、片付けかけた食器を見せ、「ねっ、食べたでしょ!」というようなことも。

この例では、家族の対応に、認知症の症状を加速させる問題点が2つあります。1つは、認知症の人の言葉に対して、否定から始めているということ。もう1つは、「事実」を認めさせようと、説得しているということ。

認知症の人は、否定の言葉に非常に敏感に反応します。認知症を患う前には理性で抑制されていた反発が、認知症を患ったことで、抑制しにくくなっていると考えられています。否定されると、しゃにむに自分の言葉を押し通そうとします。否定が重なれば重なるほど、感情的になり、暴言や暴力に繋がりやすくなります。

認知症を患ったことで低下するのは、記憶力ばかりではないのです。理性的な判断力も低下していきます。理性より感情が優位になっていきます。感情は、症状がそうとう進行しても、生き生きと保たれているのが普通です。そのため、説得よりも納得を得る接し方が大切になります。

重視する必要があるのは、その人を取り巻く現実というより、その人の思い描く世界であり、その人の感情です。このケースでは、家族揃って食事を済ませたというのが現実です。しかし、本人の描く世界では、自分はご飯をまだ食べていないのであり、食事を済ませていないというなんとなき侘しさを抱えているわけです。その侘しさに寄り添うことが、良い接し方になります。

「すみませんね。支度が遅れて。今、用意していますから、もう少し待ってくださいな。その間、お茶でも飲んでいてくださいね。今、お茶を淹れますね。」と、柔らかな笑顔を浮かべながら、お茶でも淹れましょう。実際には食事を済ませているわけですから、空腹で困っているわけではないのです。もしも、小腹が空いているようなら、軽い茶菓子でも出して、少し話し相手になりましょう。

認知症の母から暴言がなくなった理由とは?

認知症の家族から「あんたが盗ったんでしょ!」と怒鳴られたら

認知症の初期から中期に差し掛かる頃に多いのが、物盗られ妄想。置き忘れたり、しまい忘れた品物を「盗られた!」と訴えます。盗られたと訴える品物は、お金、通帳が、最も多く、眼鏡や骨董品なども多いようです。ただし、第三者が見て価値があるものばかりが対象になるとは限りません。トイレットペーパーや身近な日用品など、お金を出して買えば、いくらでもないものでも、血相を変え、「盗られた!」と主張します。

中には、警察に実際に通報してしまうことも。認知症という病気が対外的にも問題をはらむことがあると痛感するのが、もの盗られ妄想です。もの盗られ妄想が生じたら、民生委員や警察にも、家族が認知症を患っていることを知らせておくのが好ましいと言えます。

ただし、もの盗られ妄想で、「犯人」が外部の人になることは、実はそれほど多くはありません。「犯人」にされやすいのは、最も身近で世話をしている主たる介護者です。家族の中でも、中心になって介護をしている人が「犯人」にされることが多いのが特徴です。

認知症の症状の現れ方には、大きな特徴があります。身近な人に対して激しい症状が現れるのが、特徴です。この特徴は、認知症の初期から中期にかけて顕著です。家族でも普段は別居している人には取り繕いが働き、第三者に対しては、礼儀正しく振舞ったりします。そのため、主たる介護者が孤立しやすくなります。「聞いていたほど、ひどくないじゃないの」「まだまだ大丈夫だよ。考えすぎじゃない?」「もっと優しくしてあげたら、変わるんじゃない?」そのような言葉が周囲で飛び交いやすい環境で、もの盗られ妄想は起こっています。しかも、犯人にされてしまうのです。

もの盗られ妄想は、認知症の介護負担が体力的なものばかりではなく、心理的な部分が大きいことを実感させる症状の1つです。また、認知症を患った人の半生を透かしてみせる症状でもあります。激しいもの盗られ妄想を示す人は、金銭的に苦労の多い人生を歩んできたことが多いと言われています。昔の記憶の残像が影響しているとも言われています。

探し物が見つからないという事実に突き当たった時、「自分がなくすはずはない!」というのが出発点になっています。揺るぎないその前提を覆すことは、けっしてできません。「しまい忘れたんじゃありませんか?」はタブーです。この場合、大切なのは、「ない!」という焦りに寄り添うこと。「ご一緒に探しましょう」と、すぐに探し始めましょう。

探して介護者が先に見つけた場合、どうするか?そこに工夫が要ります。「あったじゃありませんか!しまい忘れてたんですよ!」は、厳禁。見つかった喜びよりも先に介護者への怒りが爆発します。「ホントはあんたが盗ったんでしょ!私に見つかりそうになったもんだから、それでそんな所に置いたのね!」ということに。

先に見つけたとしても、できれば、本人に発見させましょう。「今度はこちらを見てもらえます?」と見つかった場所を本人に探させるようにしましょう。もちろんすぐに見つかるようにして。「あった!」と喜んだら、すんなり喜びを共にしてあげましょう。その時、介護者は認知症の人にとって大切な「仲間」になります。そのくつろぎから、「もしかしたら、自分が置き忘れていたのかも」という言葉が出ることがあるかもしれません。もちろん、この時に肯定はしないようにしましょう。「あってよかったですね!」と笑顔で。感情を共有するというのが、一貫して求められる最良の対応方法です。

認知症の初期症状は怒りっぽいのか?

認知症の家族が作り話をしていると感じたら

認知症と診断されて1年くらいの頃、家族を困惑させるのが、何か失敗した後の認知症の人の言い訳です。トイレを汚したり、服を汚したりした時に、「犬が入ってきて汚したんだ!」「雨が降ってきて濡らした」などと言います。もちろん、そのような「事実」があろうはずもない状況なのは、家族の知るところです。

「すんなり謝ってくれれば、別に大したことじゃないのだから、こちらも気持ちよく世話できるのに…」と、介護者の心に不満が鬱積し、認知症の人の人柄を疑うことになってしまいます。介護がしにくくなるきっかけの1つが作話です。他人なら聞き逃すことができても、親だと不快感は強く、関係がこじれやすくなります。

もの盗られ妄想の場合と同様、本人には「自分がこんなしくじりをしでかすはずはない!」という信念が宿っています。長いこと生き抜いた自負心が、その信念を支えています。認知症の初期、その自負心が揺らぎかねない「不可思議なこと」が、次々と認知症の人の身の回りで起こります。「何かが違う。何か変だ!」という不安。

認知症を発症したら、何も分からなくなるわけではありません。自分の世界が変容している不安を心のどこかで感じ取っているのです。そうした不安の解消を求め、認知症の人は、自分の世界を強固に守ろうとします。

介護者の耳には作り話に聞こえる抗弁は、低下していく認知機能への抗いとも言えます。作り話が見られる期間は、そう長くはありません。症状が進行してしまった時に、「そう言えば、あの頃は、こんな話もできたっけ。」と振り返ることが多い作話。現在進行形の時、その話を目くじら立てずに受け止められるゆとりを持てるよう、介護者は、早くから社会資源の利用をしながら、介護に臨みたいものです。

認知症の祖母の「怒」が日に日に強くなる。進行を抑える薬を処方して貰うも効果は薄い

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